木材の仕上げ-その1 [木工のこと]

ともです

鉋について続けて書いたんで、その関係で仕上げについてちょこっと一言

自分が考えるに、木の仕上げは大きく分けると二つ
もちろんプレーナー(電気鉋)等で粗仕上げしてからの話だけど

・・・建築大工に代表される鉋による仕上げ
桧・松・栂・杉・・・に代表される軟木の仕上げ
柱や鴨居を幅広の鉋で、一気に引ききって、つるっと仕上げ

・・・家具屋に代表されるサンドペーパー(以下ペーパー)による仕上げ
楢・タモ・チーク・ローズ・・・等、堅木の仕上げ
鉋を併用はするものの、最終仕上げはペーパー(#180~#240位)

もちろん自分は家具屋出身だし、使っている材料も堅木が殆どだから
どちらかといえば後者派だけど、つるっとした鉋だけの仕上げも捨てがたい

堅木でも目の通った素性のいい材料なら、手入れした鉋で前者でもいけるかもしれない

ただちょっとでも深い逆目や、目のもめたところがあるとそうはいかない
往々にして堅木は、軟木に比べて小径木が多いせいか目が通っていない
欅の杢目・チークの逆目・マホガニの両逆目・黒檀の硬いところ・・・
なんかは、とてもじゃないが市販の八分勾配(後述)の鉋じゃ刃が立たない
削れはするものの、とてもそのまま木地の仕上げと言うにはほど遠い

kannakuzu-004.jpg

市販の鉋は八分勾配と呼ばれ、刃の仕込み角度が38~39°になっていて
軟木には刃が立ち過ぎで、堅木には寝過ぎている
どちらにでも転用きくように、中途半端な角度に仕込まれているのだ
そこで必要になってくるのが、一寸勾配(45°)以上の
仕込み角度がきつい、刃の立った鉋だ(1枚刃)
刃が立つにつれ、削るというより、薄く削ぎ落とす感じになってくる
逆目は止まりやすくなるものの、仕上げの肌はどんどん悪くなる
そこで毛羽立った木肌を、最終的に綺麗にしてくれるのこそペーパーだ

・・・次回へつづく

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