気恥ずかしい帰郷①･･･方向性を変更して双子で再作成

年末年始のみの前２回、お耳汚しの私事は終わりにして
今回から、いつも通り木工一筋の記事に戻ります
※通常記事と変わらぬ数百PV、ありがとうございました

お恥ずかしいことに、ちょっと前に紹介した抽斗箱が
予想だにしなかった事象で、思わぬ帰郷に。。。



ご注文者様には、誠に申し訳ない思いでいっぱいだが
購入後10年以上経った和タモ材で、シーズニングも
十分に行ったつもりだったが、この左右貫が甘かった
框ではなく、板材で中央部の反り止めをすればよかった



框の後部が内外の含水率の差で内側に太鼓になり
框上下の抽斗の抜き差しが重くなってしまった



本来は、従来通り総無垢材で再製作したいところだが
同じ過ちは繰り返せないんで、許諾をいただいた上で
今回は、柄（ガラ・箱部のこと）を積層材で製作



だいぶ前に購入し未使用だった、シナ材ランバーウッドで
箱部を製作し、含水率の変化に耐えられるよう製作開始
ランバーの切り落ち材フル使用で、完成後の様子見もかね
同仕様で宅用に、もう一基双子で製作



以前にも紹介した昇降盤を使用した簡易プレスと
帰り際には作業台も利用して、和ナラの0.6mm「厚突き」
（スライスした単板）を練って（貼って）箱部板材に使用
※通常の化粧積層材で使用される「薄突き」は、0.2～3mm厚



趣味ならではの、十分な時間を取ったプレス乾燥後
ご覧のように、表層厚突き板を逆目に注意して
ヒュルヒュルっと、研ぎ澄まされた刃で鉋がけ



ひと折り鉋掛けが終わったら、普段はあまり使用しない
長手の端金フル稼働で、1.5分厚程の挽き板を小端練り



まずは、箱部の材取り～加工を終えて次は組込だな･･･

追伸･･･
出戻ってきてしまった抽斗箱ですが･･･
再製作中、暫し工房に鎮座していたところ･･･
重たかった抽斗の抜き挿しもスムーズになり･･･
何事もなかったように、元通りになっていました
可哀そうに。。。先様の環境が合わなかったのかな？


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コメント 2

えっ？結局は大丈夫だったということでしょうか？
そんなこともあるんですねぇ。
でも狭いながらも多様な日本。
いろんな地域いろんなお宅がありますものね。
それを考えるとますます木製品は難しいものですね。
by しゅわっち (2017-01-18 01:40) 

しゅわっち様
嫁ぎ先は、神戸芦屋の、とあるお宅のキッチンでしたので
おそらくは、一機に含水してしまったと考えています
工房内で放っておいて元通りになった後は
愚息の部屋で小物入れとして、何の問題もなく活躍しています
･･･その通り、木たちは一様に頑固で気まぐれですが
そこが、たまらなく可愛いんです＾＾


by 工房とも (2017-01-20 17:30)