鉋の話 その2 [道具のこと]

ともです

鉋の「か」の字は、何となく分かったとは言え鉋-1参照
いざ独り立ちして、自己責任で使ってみるとこれがとっても難しい

今迄の日記でも何度か書いたように
机上の知識では、全てを理解しているつもりだった
台の直し方・2枚刃の調整・刃研ぎ・・・
堅木の台に鋼(刃)を差し込んだだけの道具なのに
何てシステマチック、何て思ったとおりに言う事を聞かない奴

使ってみて初めて分かったのは
相手や状況によって、鉋は七変化できるって事
いや、変化させないと使い物にならないって事

粗削りの時・仕上げの時、相手が堅木の時・軟木の時
順目(ならいめ)の時・逆目(さかめ)の時・・・

kanna2.jpg

上手に使い分けてやれば、あらゆるシーンで活躍してくれる兵(つわもの)
それだけに上手に使ってやらないと、思うに任せず振り回される
木の肌を良くしてるんだか、悪くしてるんだかわかりゃしない

こればっかりは、知識だけでは何ともならない
試行錯誤の上の経験に頼らざるをえない
それでも懸命に考えて彼らと共存できる努力をすれば何となく活路あり

毎日のように鉋と向き合ったのは、特注家具屋の10年間だけ
ただピン(最高)の仕事をさせてもらってたおかげで
本当に色んな木達、色んなシーンに出会わせてもらった
邪道だし、信じられないかもしれないが
塗料を剥がすのに使った事もある、アルミのエッジを削った事もある・・・
鉋には悪いが、そのおかげで彼らの本当に優れたその実力も
存分に知る事ができた

人生一生勉強って言うけど、真に鉋との付き合いはその際たるもの
台直しをちょっと怠れば、思うような鉋屑が出なくなる
刃研ぎを怠れば、女性のような肌は望めない
2枚刃の調整を誤れば、逆目は止まらず返って深く掘り返してしまう
あ~~~、年が明けた今、来年は五十路を迎えるって言うのに・・・
まだまだ勉強かな???

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